ソリスト(前編)

キャリーが誇る韋駄天(いだてん)、「さかねだいご」の英断 

陸上競技(長距離)に興じるキャリーメンバー「さかねだいご」であるが、


彼はいくら練習しようとも、肉体改造をしようとも、変えられない身体的特徴によるハンディキャップを背負っていた。




それは、なにか?




すね毛である。


*閲覧注意

表皮を覆い尽くし、蚊ですらその防壁を超えることが難しい


それは、鮭が産卵のため川を遡上したすえ、そびえたつ滝に出会ったかのような絶望感である。


おそらく、エヴァンゲリオンの AT フィールドも彼のすね毛を起源としているであろう。 

では、このすね毛が彼の記録にどのように影響を及ぼしているのだろうか?

愚問だ。」

賢い読者の皆様方はそうお思いになったに違いない。



空気抵抗」によって記録への影響が出ることは自明な自然現象である。


走っている間、彼のすね付近では毛に端を発した乱気流が巻き起こっている


彼独自の試算では、3%~5%のロスになっているとのことだ。


最後のレースを目前に控えた彼はなんと、「除毛」という決断を下した。


なんたる英断!

彼はあの学問祖アリストテレスに匹敵する、いや超越した存在

「ソリストテレス」


いや、稀代の天才レオナルド・ダ・ヴィンチをも凌駕する

「ケヲソルド・ダ・ヴィンc












今回使う飛び道具はこれだ。



これを均等に塗り

ラップでまく


そして、一分

二分




三分待ちまして。

拭き取るっ!!*閲覧注意




そして…







若干残っているが、彼的には美脚だそうで舐め回すように鑑賞している。


両ひざ下を…



夏草や 兵どもが 夢の跡 *閲覧注意



21年間背負ったカルマを削ぎ落とさんとする、彼の表情は真剣そのもの

嗚呼、除毛クリームの効力たるや人知をこえ

人間が踏み入れてはいけない領域に到達し、いずれ“髪”の怒りをかうかもしれない。


こうして彼はソリストとなり、世に除毛による救いをもたらすメシa






後編に続く
reported by bossa

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